断食療法とは
断食療法とは
ごはんを食べないことを断食といいます。
ごはんが食べられないことは大変苦しいことです。
しかし、この苦しいことをすると体調は良くなるようです。
一度、食事代の節約を兼ねてチャレンジしてみませんか。
断食療法の起源
ヒポクラテス(紀元前460年頃〜紀元前370年年頃)は、西洋医学に大きな影響を与え、「医学の父」、「医聖」、「疫学の祖」と謂われる古代ギリシャの医者です。
この「ヒポクラテス」は、「食べ過ぎてはいけない。むしろ腹の中をすっかり空っぽにしてしまった方がよいこともある。病気の力が最高潮に達しない限りは、空腹のままでいる方が病気は治るものだ。」という言葉を残しています。
また、「もともと人間は、病気を治す力を備えている。医者はその力が充分発揮できるよう、手をかしてやるだけでよい。もし肉体の大掃除がなされないまま、食べられるだけ食べると、その分からだの害になる。病人にあまり食べさせると、病気の方まで養っていくことになる。すべて度を越すということは、自然に反することだ、としっかり胸に刻んでおくように。」という言葉も残しています。
この言葉からわかることは、ヒポクラテスは断食が「治癒力を高める」「身体の毒を排出する力を高める」「食べ過ぎは病気を生み出す。」ということを2千年以上も前に知っていたのです。
実に、驚きました。
現代の断食(絶食)療法
医療先進国ドイツでは、「断食で治らない病気は医者も治せない」という諺があります。
断食専門病院、専門病棟があり「リュウマチ」「心臓疾患」の治療に「断食療法」を取り入れています。
また、「断食(絶食)療法」には、「医療保険」が適用されます。
「断食(絶食)療法」による治療をを国民の15〜20%が経験しています。
「断食療法」が国家的に認められ医療保険が適用されていくには、製薬会社の抵抗があったようですが、徐々に公的医療の一つとして根付きつつあるようす。
ロシアでは、旧ソ連時代にモスクワ医科大学の精神科医の「ニコラエフ」医師が精神疾患の患者を社会復帰させるまでの試行錯誤し、治療に取り入れました。
良好な経過だったので、その後も更に治療法を発展させ、高い効果を得るようになりました。
「ニコラエフ」医師は精神科医でありながら、「断食(絶食)療法」を科学的に検証させる実験を更に推し進め、「断食(絶食)療法」が精神疾患の他にも高血圧、喘息、皮膚炎など疾患にも高い効果を得ることができました。
アメリカの、「南カリフォルニア大学ノリス総合癌センター」は、新たな癌対策をとる必要性を強く感じ模索していたところ、「ロンゴ」准教授の発見に注目し、30名のガン患者に「断食(絶食)療法」で臨床試験をしました。
その結果、ガンの治療に効果があるという成果を発表しました。
我が国では、西 勝造(にし かつぞう、1884年「明治17年」3月15日〜1959年「昭和35年」11月21日)氏が1917年(大正6年)に発表した「西式健康法」の中で、断食療法を取り入れています。
「西式健康法」は「西式健康法 西会本部」が関連施設の医院や接骨院・鍼灸院やイベント講習会を開き、現在も活動を続けています。 、
その他にも、断食治療ができる施設はありますが、ドイツのように断食専門病院、専門病棟はありません。
また、医療保険の適用はされていません。
断食療法の効果
・ダイエット効果
断食をして、食事による栄養を摂取しないと身体の中に溜めてあるエネルギーから使われるように人の体はできています。
身体の中に溜めてあるエネルギーとば、お腹やお尻などについた脂肪です。
体の予備エネルギーである脂肪を使うことで痩せられるのです
断食をすると排泄作用が高まり、体内の余分な水分が出て体重が落ちます。
また、「食べなくても大丈夫」ということに気づくと、習慣的なムダ食いを減らす効果があるようで断食後のダイエットも期待できるようです。。
・内蔵を休められる胃腸を休める「リセット効果」
普段、毎日、3食食べるので内蔵はフル稼働しています。
そのため、内蔵は疲れ気味になっているようです。
食事を摂らないと内臓は「閉店ガラガラ」状態になります。
特に、消化器系統は、リフレッシュができます。
1〜2ヶ月に1回くらい断食をすることで、かなり内臓はリフレッシュができるようです。
「休肝日」でアルコールを分解する肝臓が休めるように、たまには断食で内臓をお休みさせて下さい。
・脳や神経を休める「リラックス効果」
断食に体が慣れてくると、リラックス時に出る脳波(α波)が増え、瞑想をしているときの精神状態に近づきます。
高ぶった脳や神経を静めるのに効果が期待できます。
・老廃物を出す「デトックス効果」
空腹になると、胃腸の大掃除ホルモン「モチリン」が分泌され、老廃物をきれいにしてくます。
腸をきれいにして、宿便を出せば善玉菌が繁殖しやすい腸内環境になります。
細胞、脂肪細胞などに蓄積した有害な化学物質・重金属・薬物などの排出の効果が期待できます。
断食することによって身体の中に溜まった毒素を排出する事ができるのです。
人間の体は、「消化」「吸収」「排泄」という活動をしています。
断食をすると、「消化」と「吸収」をする必要がなくなります。
そのため、全て排泄に集中できるため身体の中に溜まった悪いものをしっかりと出す事ができるようになるようです。
嬉しい効果としては頑固な宿便を出すことができるので、ニキビや吹き出物の解消効果も期待できます。
身体の内側からキレイになると、断食はダイエットだけでなく美容の効果も期待ができるようです。
断食で注意すること
・かならず準備期間、復食期間を設ける
断食をするときは、準備期間と復食期間をとりましょう。
いきなり断食をする、体が飢餓状態だと勘違いしてエネルギーを溜め込みやすい体質になってしまいます。
このような状態は痩せづらくなり食べたものを吸収しやすくなるので、断食しても痩せなかったり逆に断食後に食べたものが、吸収されやすく太りやすくなるリスクがあるのです。
・4日以上は絶対にしない
断食は非常に効果のあるダイエット方法ですが、慎重にしないと、倒れてしまったりなど体調を崩してしまう健康のリスク可能性もあります。
4日以上の断食を個人ですると健康上、健康のリスク可能性は、高くなり、危険です。
もし、4日以上の断食をするのであれば「断食道場」や「医師監修」がある施設で行って下さい。
・タバコ、コーヒー、お酒は禁止です。
断食している時の体は、非常にデリケートになっています。
特に、内臓はデリケートになっているので、刺激物であるコーヒーやお酒タバコは、断食やめましょう。
これが、出来なければ断食しても意味がありません。
基本的に、断食は水だけを飲むようにするのが基本です
気軽に断食するには
断食療法の効果は、内臓を手術して入院するようにな大仰な犠牲を払わなければ得られないものではありません。
長時間ではなく、仕事が休みの週末にするとか、断食ではありませんが食事の回数を減らして少しだけ断食療法の効果を得ることもでます。
私のおすすめは、3日間の「プチ断食」です。
1日目ですが、朝・昼の食事は腹八分目までして、夕食はいつもの半分くらいの量で済ませます。
2日目は、朝・昼・晩と全ての食事を食べないようにしますが、水を大量に飲むようにしますが、豆乳や野菜ジュースもOKです。
3日目の朝食に重湯、昼食におかゆと味噌汁、夕食に普通のご飯とおかずを軽く食べる。
あなたも、一度試してはどうでしょう。